FF8はファイナルファンタジーシリーズの中でも思い入れの強いゲームで。
何度クリアしたかな。
知らない方にざっと説明すると、ガーデンという傭兵学校にいる少年達が魔女を倒す、という内容。
歌あり、恋愛あり、ムービーあり、ミニゲームありといったFFでは異色の一本。
おそらく王道のFF好きには一番嫌われているタイトル。
これが好きでねえ…。
詳しくはググってもらうとして「G.F.(ガーディアンフォース)」がお気に入りでした。
戦闘中にG.F.を召喚すると敵にダメージを与えられるんだけど、たくさん召喚するほど友好度が上がってダメージが大きくなる。
氷系の召喚獣と仲良くなると炎系の召喚獣との仲が悪くなったり。
このシステム自体は珍しくないと思うのですが私が気に入っていたのは
「G.F.は己の頭の中に住処を作るから、仲良くなるほど、強くなるほど少しずつ、思い出を忘れていく」
という設定でした。
元々ガーデンにいる生徒達は戦争孤児でした。
各々親と死に別れて傭兵になるべく暮らしています。
(戦争が終わらない世界なのです)
悲しいことは繰り返したくないはずなのに、忘れていく。
親の事を思い出す事はありません。
久し振りに会った相手なのに、兄弟のように育ったのに覚えていない。
そして指令に従って魔女を倒しにいく。
その人が自分を育ててくれた「まま」である事も忘れて。
そしてそれを「仲間」の言葉によって思い出す。
そして葛藤する。
この設定はゲーム内でもサラッと流されるから、ちゃんと読んでいなかったり意味わからないまま進めるとストーリーが全く掴めなくて、なんだこの話…ってなったと思う。
(当時置いてけぼり感想が多かったこと!)
システムも斬新だし…レベル上げなくてもクリアできるとかね…。
でも当時の私にはグッときたんだな。
過去を思い出すのは悲しいけど忘れてしまったら今まで積み重ねてきた自分が無くなってしまうじゃない。
皆のたくさんの悲しみを皆で共有すれば、たった一つになるじゃない。
今が悲しいから未来に行こうと思うんだ。
という気がした。
皆で一緒にいた意味を。
悲しみと希望は同居する。
ただ、ゲームとしては先に上げたように斬新すぎて。
各キャラクターもいわゆる「硝子の十代」でナイーブすぎて。
私は楽しかったけど、オススメは、しません(笑)。
私がゲーマーだった時の話はまたいずれ。