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懐にショコラ

日々描いた絵を置いていきます。 今はアルスラーン戦記多め。
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戴冠式(制作過程付き)

*注意*
紙の名前を間違っていたので修正しました。(7/31)


クリックで拡大。
アナログ描き。
殿下が陛下になった頃のイメージ。
剣はルクナバードにしたかったけどアレは大剣なんでしたっけ。
これでは小さいかな。
後ろでニヤニヤしている黒い人が描きたかった。
ナルサスもきっと嬉しかったはずだと思う。

以下は制作過程の画像を。
とてもたくさんになったので、お暇な方はどうぞ。
何かお聞きになりたい事があればコメントか拍手で教えて頂ければ次回の参考にします。
お気軽に。

拍手




今回使用した画材。
紙…パラダイス(ホワイト。B4サイズ ノビ。ノビとは既定サイズより一回り大きいこと)
色…ホルベイン透明水彩、不透明水彩、ペンてるポスターカラー(白、黒、金)
筆…彩色筆、白桂
ペン入れ…コピック マルチライナー
 
 
パラダイスとはこのように色の粒が散らばった可愛い紙です。
水彩紙ではありません、たぶん。
でも何に描いても自由なのです。


下書きをトレースします。


紙に手の汚れがつくと絵具が吸い込まなくなってしまうので手の下にティッシュをひいています。
これでも汚れは付きますが。


できました。


比べるとまたしても紙が黄色い(笑)
これは古いからではなく元々黄色いのです。
 パラダイス にこれ以上白い紙あったかな…?
パステルカラーで揃っていると思います。


今回は不透明水彩も使います。
オペラとライムグリーンがとても綺麗な蛍光色で大好きなのです。
ぜひ使いたい。


……ですが。
10年以上も放置していたので固まっていました。
やはり好きでもアカンか。


いいえ、失われた恋を取り戻しますよ。
絹の国(セリカ)に行ってだりゅーんですよ(?)
ピンセットでほじくり返します。

 10年物の筆は前回で懲りたので新しく彩色筆を買ってきました。
いやあ新しい筆は使いやすいですね!
ほじくり返したオペラをパレットの奥に撒きました。


新しい筆で早速、陛下の肌を塗ります。
またある程度描いてから写真を撮っていますが、今回は写真を撮るのを忘れていたのではありません。
 パラダイスどいう紙、色(水)の吸いこみ方が先日使った水彩紙(ワトソン)とは訳が違ったのです。
あれよあれよという間に吸い込んで滲む暇を与えてくれなかったのです。
なので慌てて一気に塗った次第です。
これがファンシーペーパーの力か……!


なんだかんだ癖を掴んだら、それなりに塗っていきます。

やることは別に変らない。

緑色の髪がとてもよく似合う。
アニメだと水色なハズなのですが、緑色にしちゃうんだ。なんでかな…。


目を塗ります。



冠。
いっそファンタジー的に。



陛下の兜は金でしょ、だから鎧も金にするべきだと思うんだけど。
ゴールドクロスになっちゃうよね……。

 
レース部分ですが。
白いつもりなので色をどうしたものか。

ラインに色をつけます。

こんな感じ。


先程のオペラを陛下のマントの裏地に塗ります。
軽く影を描いてから濃い影を。

どばーっ。
どピンクだよ!
ピンク大好き!(ニヤニヤ)
画面ではすごいピンクに見えるでしょう?
本物もちゃんと、すごいピンクだよ!(笑)

 さて、影が不自然なので水だけを含ませた筆で下へ向かって伸ばします(真顔)。
透明水彩より不透明水彩の方が色の粒子が粗い?ので、こういう作業はやりやすいです。

他も似たような手順で塗ったり伸ばしたりです。

大まかに陛下が出来上がりました。

次は黒い人です。

首をペタっと塗って。

余分な色を水筆で取り除いて(左)、顔部分も塗ります(右)。
ニヤついているおじさんです。
こう見えて人切りなんですよ、怖いですね。

なんとなく青色でうっすら塗ります。
この時点であまり深く考えていなかったのです。 

ナルサスを塗ります。

こちらもサラッと青系を塗りました。
ナルサスの服は青系のイメージがあります。
初登場時が青い服だったからかな。
頭の回転の速い人は青が好きな印象があります。

なんだったら二人とも青系でボンヤリさせておいてもいいかなーとも思っていたのです。
主人公は陛下だし。
 
なんとなく塗った感じ。
ぼんやりしてますね。やはり我慢なりません。
ここから引き締めます。


黒い人を黒くしていきます。

服を黒くします。

透明水彩の黒では飽き足らないのでポスターカラーで黒くします。

ポスターカラーは必ずペインティングナイフで混ぜます。
成分が分離しているからです。
このまま使うと割れたりムラになったりします。
筆で混ぜてもいいのですが空気が混入してしまう事があるのでナイフがよいです。
ナイフで混ぜるとかっこいいしね!(プロっぽい!)


鎧をマットにしていきます。

筆ペンでツヤベタをするように塗りました。
くっきり黒は気持ちがいいです。

マントも黒に塗ってやろうと思ったのですが、これでは鎧と質感が一緒になってしまう…と思ったのでやめます。

マントはちゃんと透明水彩の黒で重ね塗りをしましたよ。
手に持ってるあたりはポスカラなのですが、つまり失敗なのです。
……別にいいじゃん、と思ってます。

私、常々思ってることがあって。
歳を重ねるという事、経験を積むという事は、失敗をしないという事でもありますが、失敗しても誤魔化せるようになるというのが大事だと思うんですよね。
言い方を良くするとフォローできるようになるのが大事、というか。
何をどうしても失敗ってするじゃん。
老いてくると多分、もっと失敗しますよ。

でもそれを補えるようになる、というのがいい歳の取り方なんじゃないの?と思うのです。

最後までやりきらないと補う事って出来ないな、と思うのです。
やめちゃだめ。


 髪がツヤツヤすぎたので、ちゃんと黒くしました。
ダリューンは黒くないと!


ナルサスの服に模様をつけます。
まずはマントの端から。
 
巻いてる布にも模様を入れます。
ポスターカラーの金です。
使用筆は白桂(びゃっけい)。
まるまるまる~。
 
イスラーム模様っぽくなった?
イスラムの模様、コンパスで描けるんだけど、まだちゃんと習得してないです。
いずれちゃんと描けるようになりたいな。
あれとても綺麗。


ポスターカラーの白で陛下を縁取ったり、レースっぽい事をしたり。

 目にもホワイトを入れて煌めきました。
陛下は可愛いです。


机の上。
おしまいですよー。

毎度毎度上手くいかないなーと思ってるんです。
「次、こうしよう」と思う。
まだ描くのかよ。











思い出。


学生時代に使っていたペインティングナイフ。
ずっと使っていたので曲がってしまっているし、陶器の皿で何度もポスカラを掻き混ぜたから、とても鋭利になっていて使っていて怖いです(笑)
なんとなく買い替える機会を失ってしまった。

久し振りにポスカラを混ぜていたらデザイン科の先生を思い出した。

私は進学するとき、自宅近く(自転車で20分)の建築系デザイン科に行こうと思っていたのですが、バブルもはじけて建築に陰りが出、就職先が斡旋できないとの理由で科が無くなってしまったのね。
その後、電車を乗り継いで1時間かかる商業系デザイン科(ポスターやパッケージなど)に進学。
入学してしばらくのちに聞いた話。

担任になった先生は元々その建築系デザインで教えてたんだけど、その科が無くなったのでこっちの学校に来た、と。

つまり私はデザインを選ぶ限り、この先生に教わることになっていたんだと。

世の中はそんな風にできていると思った。
いや、そんな風にできていると思いたかったところへ、うまく合致したというか。
 その後、3年間担任してもらった。
(デザイン科は普通、1年ごとに担任が変わるらしいんだけど異例で)

結局、私はデザインには向いていなかったんだけど楽しい3年間でした。
そもそもその先生もデザインより「立体」の人(彫刻など)で、デザインを教えたもらった感じがしなかった。
(他にもデザインの先生はいるしね)
デザイン科にいたのに課題さえこなせば他のことを自由にさせてくれたので楽しかった。

デザインはちっとも上手にならなかったけど、ポスターカラーの使い方は上手になった。
良かったです。

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