まずはクロッキー帳にざっとラフを描きます。
この時点では何も考えていません。
三角形で軽く「人のかたち」をとります。
ナルサスも。
これが二人分の「人のかたち」。
バランスが悪いですね。
説明が難しいのですが、人は目で見る限り人をシルエットでとらえようとします。
目立つ点を線で引くとこんな感じの印象になっている…はず。
三角形の位置が悪いから、このままでは忘れられてしまうと思います。
だから直します。
そうだ、ハートにしよう!
(おっさんふたりをハート型に)
ハートにするためには邪魔な部分が出てきます。
ダリューンの手とか。
直しました。
ダリューンの左腕をハートに沿う形に。
細かいところも修正しました。
数字の順に。
このように…。
重ねた結果。
わかりにくいけど、私はおしりの位置を重視します。
じゃないと脚が変な方に行っちゃうから。
完成。
ハートっぽくなったかな。
少なくとも、最初のラフよりはシンプルに、スッキリして見えるんじゃないかと思います。
さらに以前の絵も例に出してみる。
殿下と黒騎士。
これ下書き直しをアナログでやってしまったので修正前がないんだよね…。
なので構図だけ。
殿下。
黒騎士。
二人合わせると……
六芒星に!
これでは物足りないので……
上に点を足します。
このように。
ここまで書いておいて、なんなの?と思われると思うのですが、この色で表した形は「人の視線」と思ってもらいたい。
人は無意識に三角形の「尖ったところ」を最初に見ます。
尖ったところに顔を置くといいです、目立つので。
構図というのは人の印象に残ればいいものだと考えています。
人の印象に残るもの、というのは「ありきたりな形」です。
円とか三角形とか、ハートとか、星型とか。
なぜ上記の形やトランプのマークが世界中で長く受け継がれているかというと人の心に残るからだと思います。
(なじみ深いから覚えやすい、という事)
だから、その形を借りればいい。
三角形をバランス良く配置したり、星型にしたり。
物足りなければ足せばいい。
ゴチャついてしまうとしたら、その「形」が「なにでもない」ものになっているから。
「なにでもない」ものを暗記できるほど人は暇じゃないのね。
難しいことないんじゃないかなーと思うのです。
というか難しくしたらあかん、というか。
わし、かしこちゃうから覚えきらん。
こんな風にバランスとってます。
おまけ。
三人入るとちょっと難しいです。